心臓カテーテルの勉強のせてみやした
心臓カテーテル治療の勉強をのせてみます~
心臓カテーテル検査・治療とは
・心臓カテーテル検査・治療は、経皮的に手首(橈骨動脈)や肘(上腕動脈)、鼠径部(大腿動脈)などの動脈や静脈から、心臓や血管内へカテーテルを挿入しX線造影によって形態の観察、血行動態の検査、またその治療を行う。
・心臓カテーテル検査・治療には、動脈から行う左心カテーテルと、静脈から行われる右心カテーテルがある。
心臓カテーテル検査でわかる主な疾患
冠動脈疾患 |
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弁膜症 |
大動脈弁狭窄症・閉鎖不全 僧帽弁狭窄症・閉鎖不全 |
大動脈疾患 |
大動脈瘤 |
その他 |
心筋症 心筋炎 心不全 肺高血圧症 心房中隔欠損症 |
検査・治療前に把握しておくべき情報
造影剤の使用についての注意点
・心臓カテーテル検査・治療の特徴として、造影剤の使用がある。
・心臓カテーテル検査では、ヨード造影剤を冠動脈や心腔内に注入する。造影剤を注入すると体が熱く感じる
・造影剤には副作用がある。過去に造影剤アレルギーを起こした患者がCAGやPCIを行う必要がある場合、事前にステロイドや抗ヒスタミン薬を投与して危険性を軽減する。また、アレルギーを起こした薬剤は使用せず、異なる種類の造影剤を使用するなど情報収集や対応が必要。
造影剤使用時の副作用
・冠動脈造影検査(CAG)は、心筋梗塞・狭心症の診断・評価を行う
冠動脈は心臓の周囲を取り巻き、心筋に酸素や栄養を運ぶ重要な役割を果たしている。冠動脈の動脈硬化が進行すると狭窄や閉塞を起こし、心筋に十分な酸素や栄養が届かず、心筋が虚血や壊死をおこす・
・病変の有無や程度の診断のために、カテーテルの先端を冠動脈の入口部まで進め造影剤を注入してX線によって動画撮影を行う。
CAGは左心カテーテル(動脈系)
・左心カテーテルは、動脈から血流と逆行性にカテーテルを進める。
・局所麻酔を行い、橈骨動脈や上腕動脈から冠動脈、大腿動脈までカテーテルを挿入し、冠動脈に造影剤を流すことで、冠動脈の閉塞や狭窄を確認する。
・左心カテーテルでは、狭心症や心筋梗塞の確定診断を行う。また左心室造影(LVG)では壁運動や弁膜症の有無・程度の評価を行う。
左心カテーテルでの検査・治療
検査
・冠動脈造影検査(CAG) ・左心室造影検査(LVG) ・大腿動脈造影検査(AOG)
治療
・経皮的冠動脈インターベーション(PCI) ・経皮的血管形成術(PTA)
・経皮的腎動脈形成術(PTRA) ・経皮的中隔心筋焼灼(しょうしゃく)術
・経皮的大動脈弁形成術(PTAV)
アプローチ部位
・カテーテルの挿入は、橈骨動脈、上腕動脈、大腿動脈が選ばれる
・穿刺部位末梢の血流障害への注意が必要。検査・治療終了時、シース挿入中や圧迫固定後に、橈骨動脈や足背動脈など末梢動脈血流を確認し、血圧低下や血流が確認できない場合はすぐにDrcall
左心カテーテルのアプローチ部位
冠動脈造影検査(CAG)
・冠動脈造影検査(CAG)は、心筋梗塞や狭心症の診断・評価を行う。
・冠動脈は、心臓の周囲を取り巻き、心筋に酸素を運ぶ重要な役割を果たしている。冠動脈の動脈硬化が進行すると、狭窄や閉塞を起こし、心筋に十分な酸素や栄養が届かず、心筋が虚血や壊死を起こす。
・病変の有無や程度の診断のために、カテーテルの先端を冠動脈の入口部まで進め、造影剤を注入してX線によって動画撮影をする。
・カテーテル先端形状によって種類分けられており、目的血管によって使い分ける。
左心室造影検査(LVG)
・左室壁運動、左室駆出量(EF)、左室容積、左室壁の肥厚(LVH)、僧帽弁閉鎖不全(MR)の評価を行う。大動脈から左心室までカテーテルをすすめ、左心室内の圧力を測定する。また、造影剤を注入し、左室壁運動の評価、僧帽弁逆流の有無や程度を確認できる。
・事前の心エコー検査で、左心室内血栓が認められている場合は、LVGは禁忌となる。
・左室造影検査では、大量の造影剤を一気に注入する。造影剤アレルギーがある場合や、腎機能障害がある場合は行わないこともある。
左室壁のAHA分類 左壁運動の評価
心筋血流予備量比(FFR)
・圧センサー付きガイドワイヤー(プレッシャーワイヤー)で、冠動脈内圧を測定し、狭窄部位の遠位部(Pd)と近位部(Pa)の圧を比で算出し評価する。
・アデノシン(ATP)を投与し、毛細血管を最大拡張して行う。CAGにて狭窄の程度が中等度の場合、狭窄が心筋虚血をきたしている否かを客観的に評価することができる。
・FFR値(Pd÷Pa)0.80以下は心筋虚血があると判断される
・大動脈弁狭窄症(AS)ではPd、大動脈弁閉鎖不全(AR)ではPdが正確に測定されない場合がある。また、頻脈や心房粗動(AF)では拍動の影響により、圧が不安定となる場合がある。
・カフェインは、アデノシンの効果を減弱させてしまう。(カフェインとアデノシンの構造体が類似しているため)FFR施工が予測される場合は術前24時間のカフェイン摂取を禁止する。
・アデノシンの代わりにパパべリン塩酸塩の冠動脈注入を行うことがあるが、この場合は。QT延長による心室細動の出現に注意する必要がある。
右心カテーテル(静脈系)
右心カテーテルのアプローチ部位
・右心カテーテルは、静脈から血流と順行性にカテーテルを進める→血流の向きですすめる
・右心カテーテルでは、スワンガンツカテーテル(SGC)を用いるのが一般的である。
・スワンガンツカテーテルでは、心内圧、心拍出量(CO)、酸素飽和度を測定することができる。右房内圧(RAP)、右室内(RVP)、肺動脈圧(PAP)、肺動脈契入圧(PAWP)、中心静脈圧を測定し心機能や心不全の血行動態を評価することができる。
・右心機能と左心機能、心不全の重症度、心房中隔欠損症(ASD)など先天性疾患の重症度を診断することができる。→最初から心不全の人
右心カテーテルの治療・検査
・スワンガンツカテーテルは、先端にあるバルーンを拡張させ、圧波形をモニタリングしながら、血流に乗せて右心房・右心室を経由して肺動脈まで安全にカテーテルを進めることができる仕組みになっている。また、肺動脈内でバルーンを拡張させ楔入(せつにゅう)させることで肺動脈楔入圧を測定し間接的に左房内圧を測定することができる。
・スワンガンツカテーテルによって得られた数値から、心不全の重症度を把握して治療方針を導くことができ、循環動態の把握ができる
・正しい数値の測定は安静側臥位で行う
挿入中の合併症
特に注意したい合併症
・スワンガンツカテーテルでは、右房圧(RAP)、右室圧(RVP)、肺動脈圧(PAP)、肺動脈楔入圧(PAWP)、心拍出量(CO)、心経数(CL)を測定し、心機能や心不全の血行動態を評価する。
心内圧の基準値とカテーテル先端圧波形・心電図の連動波形
「スワンガンツカテーテルの先端が正しい位置にあるかどうかは圧波形を見ることで確認できる。最低の圧が0に近ければ右室圧、ほとんど圧に変化がなければ肺動脈圧(肺動脈に楔入)出ることがわかる。」
中心静脈圧(CVP)=右房圧(RAP)
・中心静脈圧は、右心房に近い胸腔腔の上下大静脈圧で、循環動態の管理、体液量の把握に必要。中心静脈圧はスワンガンツカテーテルが入っていなくても、中心静脈内にカテーテルが留置されsinnていれば測定可能。
・中心静脈圧の値は、右房圧(RAP)と胸腔内大静脈圧と等しい。(中心静脈圧=右房圧=胸腔内大静脈圧)
・中心静脈圧の正常値は、5~10mmhgである。値は、右心室の収縮力・循環血液量に依存する。
心拍出量(CO)
・心拍出量は、心臓のポンプ機能を表す指標。左心室(LV)から1分間に放出される血液量のことをいう。
心経数(CL)
・肺動脈楔入圧はうっ血の指標であり、心経数はポンプ機能の指標ととらえられ、その病型に基づいた治療法の決定が可能となる。
心拍係数(CL)(L/分/m²)=心拍出量(CO)(L/分)÷体表面積(BSA)(m²) |
ちなみにこの本を参考に勉強はしてます!
かなりコピペに近いですが…笑